狼男だよ 平井和正


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日本最高のエンターテイメント! 不朽の名作“アダルト・ウルフガイ”が電子書籍で登場!!

■ストーリー
一匹狼のルポ・ライター、犬神明は、満月になると不死身化する狼男だった。厄介事を嗅ぎ出す“特技”ゆえにさまざまなトラブルに巻き込まれることになるが、その不死身能力によって、ことごとく切り抜けていく。
しかし、ひょんなことからその不死身能力が米CIAの知るところとなり、不死の秘密を欲するさまざまな勢力から付け狙われることになってしまう。
彼らの過激なやり口によって、愛する者を次々に奪われていった犬神明は、ついに反撃に出るが、その敵の本体とは、不老不死を我がものにし、現在の権力をより確固たるものにせんとする、全世界の“支配層”そのものであった!

■解説
「国民的ベストセラー」という言葉は、このアダルトウルフガイにこそ相応しい。
70年代、SFに限らず小説好きの読者のほとんどが、アダルトウルフガイを読んでいた、といっても過言ではないほどの爆発的ブームを巻き起こし、圧倒的支持を得たのがこの作品だ。アダルトウルフに影響を受けた作家・漫画家も数知れず。もしウルフガイがなければ、日本のエンタテイメント事情は今とはまったく違うつまらないものになっていたに違いない。
犬神明が絶大なる人気を誇った理由は、もちろんその不死身能力にあるのではなく、自らがどんな苦境にあっても決して他者への優しさを喪わない、その黄金の心(コラソン・デ・オロ)にあった。犬神明は、読者にとって理想のヒーロー像であり、また女性読者にとっての理想の男性像でもあったのだ。
アダルトウルフガイがどんなに面白い小説であるかは、むしろ“常識”に属することなので、もし未読の人がいたとしたら、すぐにでも読んだほうがいい。決して後悔はしないと確約できる。

狼男だよ/平井和正
イラスト・泉谷あゆみ

《目次》
夜と月と狼
狼は死なず
狼狩り

◆アダルト・ウルフガイ
30代、大人の犬神明が、一人称の語り口で物語を展開。一話完結形式なので、どのタイトルから読んでもOK。
1.狼男だよ
2.狼よ、故郷を見よ
3.リオの狼男
4.人狼、暁に死す
5.人狼戦線
外伝.若き狼の肖像
(以下続巻)

◆ウルフガイ
少年・犬神明の狼の誇りと孤高の魂を描く。名前は同じ犬神明だが、アダルトとは別人で、別の物語。刊行順にお読みください。
1.狼の紋章
2.狼の怨歌
3.狼のレクイエム 第一部 虎精の里
4.狼のレクイエム 第二部 ブーステッドマン
(以下続巻)

◆著者紹介
平井和正(ひらい かずまさ)
1938年神奈川県横須賀市生まれ。1963年「8マン」(桑田二郎・絵)原作。1969年「狼男だよ」(アダルトウルフガイ)、1971年「狼の紋章」(ウルフガイ)を発表し、空前のヒット。1967年「幻魔大戦」(石ノ森章太郎・絵)原作。1979年より発表の「幻魔大戦」シリーズは1000万部を超えるベストセラーを記録した。